【他人事じゃない？】膝の軟骨すり減りリスクと今からできる対策

「膝がなんとなく重い…」 「階段の昇り降りがつらくなってきた…」
そんな小さな違和感に気づいた時、 多くの方は “年齢のせいかな…” と自分を納得させようとします。
でも本当は、 その違和感は膝の軟骨が少しずつすり減ってきているサインかもしれません。
そしてこれは、決して他人事ではありません。 60代以降の女性にとって、膝のトラブルはとても身近なテーマです。

■ 膝の軟骨は “静かにすり減っていく”

膝の軟骨は、骨と骨が擦れ合わないように守ってくれるクッションのような存在です。 しかし加齢や筋力低下、体重の増加など様々な要因が重なると、少しずつ摩耗していきます。
これは、 毎日座っている座布団の綿が少しずつ薄くなっていく …そんなイメージに近いかもしれません。
気づいた頃にはクッション性が弱まり、動かすたびに負担が直接のしかかってしまうのです。

どうして女性に多いの？主なリスク要因

● 加齢による軟骨の変化
誰にでも起こる自然な変化です。 年齢を重ねると軟骨の弾力が落ち、消耗しやすくなります。
● 女性ホルモンの変化
更年期以降はホルモンバランスの影響で関節を支える力が弱まりやすく、 膝の負担を受けやすいとされています。
● 筋力の低下
膝を支える太ももの筋肉が弱ると、関節がぐらつき、軟骨への負荷が増えます。 いわば “家の柱” が細くなっていくようなものです。
● 体重増加
体重が1kg増えると、歩くたびに膝にはその3〜5倍の負荷がかかると言われます。 ほんの数キロの変化でも膝には大きな負担になるのです。
● 日常生活のクセ
正座、深いしゃがみ込み、和式トイレ、階段で重い荷物を持つ習慣…。 これらは長年続くと大きな負担になってしまいます。
「私そんなに運動してないのに？」 そう思う方も多いですが、膝の摩耗は動きすぎよりも負担の積み重ねによって起こることが多いんです。

今からできる “膝を守るための対策”

膝の軟骨は元に戻りにくい構造ですが、 これ以上すり減らないように守ることは可能です。
今日からできることを、やさしくまとめました。

◎ 1 やさしい運動で筋肉を育てる
ウォーキング、水中歩行、サイクリングなど、関節に負担をかけにくい運動がおすすめ。 「頑張る運動」ではなく “続けられる運動” が膝を守ります。
筋肉がつけば、膝のクッションを支える“土台”がしっかりします。

◎ 2 体重を少しずつ整える
体重が2〜3kg落ちるだけでも膝の負担は大きく減ります。 大事なのは、急激に減らすのではなく 身体が無理しないペースで少しずつ軽くすること。
甘い飲み物を少し減らす、夜の間食を一度休んでみる…。 その小さな変化が膝の未来を守ります。

◎ 3 正座や深いしゃがみ込みを控える
膝を深く曲げる姿勢は、軟骨に直接負担がかかる動作です。 椅子中心の生活にするだけで、膝の負担はぐっと減ります。
和式トイレを避ける、家事の姿勢を少し工夫するなど、 できる範囲でOKです。

◎ 4 膝を温めて血流をよくする
膝が冷えると筋肉がこわばり、動きが悪くなります。 お風呂でしっかり温める レッグウォーマーを使う エアコンの風を避ける
これだけでも膝は動きやすくなります。

◎ 5 靴を見直す
クッション性のある靴、安定性のある靴底を選ぶことで、 歩くたびの負担が軽くなります。
靴を変えただけで「歩きやすくなった」と感じる女性はとても多いのです。

“例え”でわかる膝の未来

膝は、車でいう「サスペンション」のようなもの。 重い荷物（体重増加）、荒れた道（負担の多い生活習慣）、メンテ不足（筋力低下）が続くと、サスペンションは早く傷んでしまいます。
でも逆に、
● 荷物を軽くする ● やさしく走る ● こまめに手入れする
これだけで寿命は大きく変わります。
膝もまったく同じ。 今日からの選択で、未来の膝は変えられます。

最後に──“他人事じゃない” からこそ今がチャンス

膝のトラブルは、誰にでも起こりうるものです。 あなたが悪いわけでも、弱いわけでもありません。
そして、 「気づいた今」こそが、一番のスタートラインです。
● 無理しない ● 少しずつ変える ● 今日できることから始める
その積み重ねが、 半年後、一年後のあなたの膝を守ります。
どうか、自分の膝を大切にする時間を、今日から少しだけ増やしてみてくださいね。

その膝の痛み、”年齢のせい”とあきらめていませんか？

「階段を降りるとズキッと痛む」 「正座がつらくて避けてしまう」 「湿布を貼っても良くならない…」
そんな膝の痛み、 実は“膝そのもの”だけが原因ではないことが多いんです。
体の土台である”足根骨（そっこんこつ）”がゆがむと、 膝や骨盤のバランスまで崩れてしまいます。 そのズレが、関節への負担を何倍にも増やしてしまうのです。

整体タナゴコロが考える「膝の痛みの本当の原因」

私たちは、 痛みの出ている膝だけを診るのではなく、 足・骨盤・背骨・筋肉・神経の連動を分析します。
足元から整える日本式整体と、 カイロプラクティック理論を融合させた施術で、 「歩くのが怖かった」「階段がつらかった」方が、 少しずつ動くことの喜びを取り戻しています。
施術後には「立ち上がる動作が軽い」 「歩く時にスムーズさを感じる」などの声も多く、 体の使い方が変わっていく実感を大切にしています。