こんにちは
整体タナゴコロ代表の
小原太郎です
内臓疾患による
関連痛という言葉を聞いたことはありますか?
本来、その場所に痛みの原因はないのに
発生する痛みのことです
肩を叩いても
腰を揉んでも変わらない痛み
ありますよね。
その理由について書きました
【本日の内容】 ・叩いても揉んでも消えない原因不明の痛みに悩む人 ・内臓疾患を持っている自覚がある人へ キッカケを与えます! |
整体タナゴコロは
身体を通して人生が変わる
キッカケをあなたに与えます!
1.関連痛とは?
最初は一箇所で痛みを感じていて
徐々にその近くや、離れたところにも、
不規則な位置でジワジワした痛みを感じる
そんな経験ありませんか?
それってもしかしたら・・・
関連痛かもしれません
一例として
膵臓の疾患を抱えている人は
膵臓が位置する左側の
胸椎9番ー胸椎11番に関連痛が好発する
心筋梗塞など心臓の疾患は
心臓の位置である左側に(左腕や左肩の痛み)に
起きやすい傾向があります
しかし、「なぜ関連痛が起こるのか?」
そのメカニズムには
医学が発展してきた現代でも
不明な多いのです
2.原因と痛みの仕組み
原因の一つとして
考えられている説が
「収束投射説」です。
内臓からの痛みを伝える
神経線維は
感覚を伝える求心性
(身体の末端から中枢・中心へ向けて
感覚刺激が伝わることです)なので
脊髄の後角に神経繊維が入りますが
※赤い線「後根」が感覚神経を伝達し、青い線の「前根」が運動神経を伝達している
脊髄後角には皮膚をはじめとした
「体性感覚(五感と温度覚などの皮膚感覚と
筋 肉や関節に受容器のある深部感覚)」を
伝えるニューロンが多く入っています
通常は内臓よりも皮膚からの刺激を
情報として多く受け取っているので、
内臓からの刺激を脳が勘違いして
皮膚からの痛みと誤認識してしまうことで、
関連痛が発生すると考えられています
他にも、内臓器官からの情報が
脊髄に向かうと同時に、軸索反射(刺激情報が
軸索の反射よって末梢に向かい
反応を引き起こすこと)が起こり
末梢から神経伝達物質が放出され、
これが神経を興奮させることで
関連痛という放散痛や
離れた場所の痛みを発生させるという説も
考えられています
実際には怪我でも傷などダメージが
起きていないのに痛みを感じる
神経の構造が原因で起きる
脳の知覚エラーみたいなものだということです
マッサージや整体を受けても
全く変化がない肩や腰の症状で
過去内臓疾患の診断がある
またはその傾向がある場合は
一度、医療機関での受診をして
わかる原因が場合もあります
3.”マッサージの強押しがNG”な場合もある
今度は関連痛のテーマの切り口を
少し変えてお話を進めます
当院の”お客様のカルテ”に
”既往歴”という項目があります。
怪我や病気の経験を書く項目です。
「なんでわざわざ過去の怪我について書くの…」
そう思うかもしれませんが
既往歴が施術のヒントになるのです
特に内臓の病気や、
病気の手術は肩こり腰痛の
慢性症状に大きく影響します
当院のお客様のケースで
心臓疾患(心臓の弁の先天的症状で、
既に手術済みで経過良好)の既往歴がある方が
いらっしゃいましたが
冒頭の例に挙げたように
必ず左背部の違和感を訴えます。
心臓の関連痛から考えると、
筋肉へのアプローチを集中させると
その瞬間は気持ち良いかもしれませんが
問題解決にはなりません
そこで心臓の関連痛にある
皮膚や神経叢に対してのアプローチに
施術方針を修正しました
内臓の影響を把握せずに
「痛み違和感があるから強く押す」という考えで
マッサージする人もいます
一向に痛みが消えないところを
強く押され続けるので
心臓には負担がかかります
そのリスクは避けるべきだと思うのです
既往歴を把握することで、
当院としては内臓に負担をかけない、
または内臓に対しても負担を軽減する
方法を手技療法で提案することができるので、
内臓疾患や手術の経験がある方は
その内容も含めてご相談頂けると
お悩みの慢性症状を解決する活路が
見つけられるかもしれません
本日のポイント
・内臓が筋肉骨格への痛みを発生させることがある ・内臓と同じ側の肩や背中への痛み違和感として発生する場合もある ・場合によっては医療機関への受診も考える |
最後まで
ご拝読ありがとうございます
次回の記事でまた
お会いしましょう
整体タナゴコロ
小原太郎